| ひゃくじゅうしち |
たてぶえ |
飛躍拾切の
武器 |
殺陣笛 |
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| 説明 |
■名前の由来
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とある吟遊詩人が肌身離さず携帯していたという呪われた魔笛。
本来はただの縦笛であるが、その音色がもたらす災厄から、
いつしか「殺陣笛」と呼ばれるに至った。
また、奏でられる曲が「死旋律(デスメロディ)」と称されることもある。
■武器の能力
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その音色は、聴いた者を異常(幻覚及び幻聴)状態に陥らせ、
トラウマを強制的に視せる。
ただ見せるのではなく、幻覚・幻聴状態を利用して完全再現しているため、
並大抵の精神力ではその痛みに耐え切れず、
精神崩壊により発狂し、自ら命を絶ってしまう。
逆に、心を持たない相手やトラウマの無い相手に対しては無力である。
なお、武器の能力を発現するために奏でる曲はどのようなものでも構わないが、
長く、難度の高い曲であるほど効果が高いものとなる。
(ただ一音「ピー!」と短く吹くだけでも、
聴いた者にはガラスを鉄爪で掻いた際のような不快感を与える。)
■その他情報
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@奏者は音色の影響を受けない。
(そもそも所有できる時点で奏者の心が壊れている)
Aただの笛であるが、
あらゆる負の感情・怨念が宿り呪いのアイテムと化しているため
簡単に破壊することはできない。
■殺陣笛誕生の経緯
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とある音楽都市で、将来を有望視されていた若者(後の吟遊詩人)が、
当時通っていた学校の片思いの相手に告白する勇気がなく、
思いつめた末に縦笛を舐めるという狂行に及ぶ。
刹那の自己欲が満たされた彼は直後、我に返り、
弱い自分の心と行いが許せず街を飛び出してしまう。
一人前の音楽家となるまでは故郷に帰らないことと、
その時こそ盗んだ笛を返した上で告白すると心に誓いながら。
それから数年。
持ち前の才能で奏術はすぐに上達したが、
活動の根底には後悔等のマイナスの感情が根ざしているため、
どの曲も暗くてウケが悪く、
それがまた彼に一段と暗い影を落とすという悪循環が続いた。
さらにそれから数年後。
努力の末に奏者としては完成の域にあった彼は、
久方ぶりに故郷に帰り片思いの相手に告白する決心をする。
しかし、既に相手が結婚していることを知り絶望する。
その絶望の中、笛を吹くと、
それまで彼が奏でる度に蓄積していた十数年来の負の感情と絶望が呼応・融合し、
笛に宿ることで魔笛が誕生した。
(もっとも、この時点では魔笛となったことは彼も知らず、
この後、立ち寄った山村での魔笛の初演奏により惨劇を起こし、知ることとなる。)
奏でる度に人が狂い死ぬ。
その事実がさらに魔笛を操る彼の心に影を落とし、
魔笛はさらにその音色を禍々しいものとしていった。
演奏前、あれほど期待に満ちた眼差しを向けていた聴衆が、
演奏を終えて見渡せば皆息絶えている。
彼は悲しみながら、街を立ち去った。
しかし、彼は人の死を悲しんでいるのではない。
自身の曲を理解・評価してくれる者がいないことを悲しんでいるだけである。
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−勇者 バブルなバルブ 著−
以下、武器ネタとは無関係。
たまーにトラウマネタで出る放課後縦笛ネタを、無理矢理それっぽく脚色してみたモノです。
脳内ストーリーの長さだけなら他の勇者様をぶっちぎりれるZE!と、
ノリと勢いだけで書き抜けしてるので文脈がおかしく解読不明かもしれません。 |